「この給料をもらっていて大丈夫ですか?」あるメンバーの一言から考えたこと
「この給料をもらっていて大丈夫ですか?」
あるメンバーの一言から、改めて考えたこと。
今週、少し驚いたことがありました。
あるメンバーから、
「今、ならされている仕事量がないのですが、この給料をもらっていて大丈夫でしょうか?」
という相談を受けました。
正直、少し驚きました。
普通であれば、
「仕事が少なくて楽です」
と考えても不思議ではありません。
しかし、そのメンバーは自分の立場だけではなく、
「会社に対して、自分は十分な価値を返せているのか」
ということを気にしていました。
その言葉を聞いたとき、
仕事に対する責任感だけではなく、会社に対して組織そのものを考えてくれているのだと感じました。
給料以上に働くことは、もちろん会社として仕事量を調整するのは経営側の自由です。
仕事が少ない時期があれば、多い時期もあります。
だから、
「仕事量が少ないから給料をもらいすぎている」
と本人が必要以上に心配することはありません。
それよりも私が気になったのは、
この人の成長を求めているということでした。
仕事が少ない時間を、ただ「暇な時間」にしてしまうのか。
それとも、次の仕事に備える時間に変えるのか。
新しいことを学ぶ時間。
自分の強みを伸ばす時間に変えるのか、と思いました。
会話を大切に、成長のプランも一緒に考える
ここは会社側の責任だとも思っています。
メンバーとの会話は、やはり大切です。
今回の相談を通じて、改めて感じたことがあります。
それは、
メンバーとの会話を大切にすること
です。
毎日の業務では、納期、品質、進捗、作業、といった話が中心になりがちです。
もちろん、それらも重要です。
しかし、
「最近どう?」
「今の仕事をどう感じている?」
「これから、どんな仕事をしてみたい?」
という会話も同じくらい大切だと思っています。
こうした会話をしなければ、本人が何を考えているのか、何に悩んでいるのか、分からないまま業務だけが過ぎていきます。
「何ができるか」ではなく、「何をしたいか」を知る。
人材育成を考えるとき、会社側について、
「この人には何を任せられるか」
という視点で見てしまいがちです。
しかし、それだけでは十分ではありません。
本人が、何に興味を持っているのか。
どんな仕事に挑戦したいのか。
どんな人材になりたいのか。
それを知ることも重要です。
例えば、
今はデータ入力を担っていても、
将来は品質管理のやりかたも学びたいかもしれない。
AIアノテーションに興味があるかもしれない。
業務を教える立場になりたいかもしれない。
システムやAIツールを学びたいかもしれない。
本人の想い、これが上手く育まれることができれば、成長のスピードは大きく変わると思います。
仕事を減らして、人は育たない
忙しい会社では、
「とにかく仕事をします」
ことが人材育成になってしまうことがあります。
しかし、
仕事量が多いことと、成長していることは、必ずしも同じではありません。
大切なのは、その仕事を通して、何を学ぶのか。
次に何を任せるのか。
どんな役割へ育てていくのか。
そこまで一緒に考えることです。
つまり、
仕事を与えるのではなく、成長の機会をつくる。
これが会社の役割なのだと思っています。
「仕事が少ない状態」も成長の機会にできる
今回のように、仕事量が一時的に少なくなることもあります。
そのときは、
「仕事がない方」
だけではもったいないと思っています。
例えば、
- 誰かの業務を振り返る
- マニュアルを見直す
- 新しいツールを学ぶ
- 品質管理を勉強する
- 他の業務を経験する
- 後輩へ仕事を教える
など、できることはたくさんあります。
目の前の業務だけではなく、次に任せられる仕事を増やす時間として使うことができます。
会社にとっても、メンバーにとっても、こうした時間の使い方は大切だと思っています。
メンバーにとっても、こうした時間の使い方は大切だと思っています。
今回の出来事をきっかけに、改めて意識したいと思ったことがあります。
それは、
メンバーの今後の成長プランを、一緒に考えること
です。
会社側が一方的に、
「次はこれをやってください」
と決めるのではなく、
「本人と話し合い」
「何をやってみたい?」
「半年後、どんな仕事ができるようになりたい?」
を考えて。
そのうえで、今の仕事と将来の役割をつないでいく。
そうすれば、一つ一つの仕事の意味も変わってくると思います。
人の成長を止めない
AI時代だからこそ、人が担ってきた仕事の一部は、これからさらに自動化されていくでしょう。
だからこそ、
「今できる仕事だけを続けてもらう」
という人材育成では不十分だと感じています。
AIを使う。
AIの結果を確認する。
品質を管理する。
改善を考える。
チームをつくる。
お客様とコミュニケーションを取る。
こうした新しい役割へ、人が少しずつ移っていく必要があります。
そのために、
一人ひとりの成長を止めないこと
が重要です。
会社を大切に思ってくれる人を、会社も大切にする
「この給料をもらっていて大丈夫ですか?」
今回の一言は、私にとって、とても印象に残る言葉でした。
もちろん、
「もっと仕事をしてください」
という意味で受け取ったわけではありません。
むしろ、
会社やチームのことを考えてくれていることが嬉しかった。
そして同時に、
そういうメンバーに対して、会社側もきちんと応えていかなければいけないと感じました。
仕事をつくる。
成長の機会をつくる。
話を聞く。
一緒に将来を考える。
それも経営側の仕事のひとつだと思います。
まとめ
会社は、人に仕事を与える場所だけではありません。
人が成長し、その成長が会社の成長につながる場所でありたいと思っています。
今回の出来事から、改めて二つのことを大切にしたいと感じました。
メンバーとの会話を大切にすること。
そして、
メンバーの仕事に対する取り組みを見れば、これからの成長を一緒に考えること。
会社を大切に思ってくれるメンバーがいる。
それは、会社にとって大きな財産です。
だからこそ、
その想いに応えられるのではなく、その人がもっと成長できる環境をつくる。
それが、会社として担せるものなのかもしれません。
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